2026年5月19日

尿酸値が高いと言われた方へ
「痛くないから大丈夫」と考えていませんか。健康診断で「尿酸値が高いですね」と言われても、痛みがない、普通に生活できている、痛風発作を起こしたことがないといった理由で、そのまま様子をみている方は少なくありません。しかし、尿酸値が高い状態を放置することで、将来的にさまざまな病気につながる可能性があります。
尿酸値が高い=痛風だけではありません
尿酸とは
尿酸とは、体の中で細胞が使われた後にできる老廃物の一種です。通常は血液中に溶けて腎臓から尿として排出されます。しかし、尿酸が作られ過ぎたり、腎臓からうまく排出できなかったりすることで、血液中の尿酸が増えた状態を「高尿酸血症」といいます。一般的には尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症とされています。
高尿酸血症によるリスク
尿酸値が高い状態が続くと、痛風発作、尿路結石、腎機能低下、高血圧、糖尿病、脂質異常症などと関係することが分かっています。つまり、まだ痛みがない段階でも、体には少しずつ負担がかかっている可能性があるのです。
治療が必要かどうかの判断
実際には、尿酸値の高さ、持病の有無、腎臓への影響、痛風発作の既往、生活習慣などを総合的に評価して治療の必要性を判断します。必ずしもすぐに薬を始めるわけではありません。
まずは生活習慣の改善から
治療の第一歩として、食事の見直し、飲酒量の調整、水分摂取、体重管理、運動習慣の改善などに取り組むことが多くあります。
こんな方は一度ご相談ください
毎年尿酸値が高い、数値が少しずつ上がっている、家族に痛風の方がいる、お酒を飲む機会が多い、血圧や体重も気になるという方は、一度きちんと確認しておくことをおすすめします。「まだ大丈夫」と思っていた方が、ある日突然強い痛風発作を起こし、歩けなくなることもあります。
当院でのサポートについて
尿酸値は食事、体重、運動、お酒、ストレスなど日常生活と深く関わっています。当院では検査結果を確認しながら、今すぐ治療が必要なのか、まず生活改善で様子を見られるのか、将来的なリスクはどの程度あるのかを分かりやすくご説明しています。健康診断の結果をお持ちのうえ、お気軽にご相談ください。
監修者情報

片桐光浩
かたぎりクリニック 院長医学博士、日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医、日本がん治療認定機構がん治療認定医、日本消化器病学会専門医、日本大腸肛門病学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、マンモグラフィ読影認定医